空蝉

喪男の現実

若き血の叫び

 先日若い方と話し込む機会がありました。喪男ではなく恋愛経験のある鯛男、といったところでしょうか。恋愛に関する考え方に相違はあるものの、彼は喪男側に来る人間ではないのでそれを批判してもはじまりません。

 それにしても彼の恋愛に対する情熱には圧倒されました。それが空回りしたから振られたんだよ、とは思いましたが。先ほども言いましたが、彼の考え方が彼自身にとっても正しいとは思いません。ただ、若さゆえにそれを語ることが許される。うらやましいですね。若さが、とお思いですか?いいえ違います。語ることを許されることそのものです。

 自分で言うのもなんですが、私はネット上の喪男としては「ソフト」な方です。リアルだともっとソフトにならざるを得ません。「みんながみんな彼女が欲しいわけではない」、「恋愛においてイケメンは『かなり有利』だ」という出がらしのような主張が精一杯でした。けど、黙って聞いてくれる「大人」はほとんどいませんでした。しかし、私を論破できる人もほとんどいませんでした。なぜなら皆さん変に平等主義なので

 「恋愛すべきですか。じゃあ結婚はすべきですか」

 「彼女(彼氏)いるんですよね。いつ結婚するんですか」

と聞くと途端にトーンダウンするからです。恋愛はすべきだが結婚は特にしなくてもよい、という主張がまだ大手を振って歩ける時代ではなかったのが私には幸いしました。

 そこの若いの、どうせモテないんだから、喪男の話でもしようぜ!