空蝉

喪男の現実

甲子園おひとりさま

 甲子園で高校野球を見るのが大好きですが、かなり頑張らないと日帰りできないところに住んでいて、おまけに様々なこだわりがあるため観戦は困難を極めます。

①地元万歳、見るならアルプス

地元高校を応援するならアルプス席というのは説明不要でしょうが、強豪高の応援となると喪男には途端にハードルが高くなります。事前に学校関係者にアルプス席のチケットが割り当てられて、卒業生でなくてもそういう伝手でチケットを入手することが可能ですが、これがきついのです。単に友達が少ないというだけではなく、わが地元の強豪校は、女の多い学校がほとんどなのです。

②いい席で見たい

本当にいいところは学校関係者が占めるとして、残った中でいい席を探すのが困難です。しかも私の場合はもう一つ条件が付きます。チアガールから遠いところ、です。たまたまチアガールの近くに座っていた時、何もしていないのに警官に呼び止められて以来そうすることにしました。

③一番前には行きたくない

実はアルプス席の最前、フェンス際には学校関係者は座りません。チアガールもいません。しかしながら、なぜかリア充と選手にアピールをするなんちゃって女子高生の巣窟になります。球場全体を俯瞰的に見るどころか、野球そのものをほとんど見てません。

 結局ひとりアルプス上段で静かに観戦することになります。喪男はここでも孤独です。母校が出れば違うのでしょうが、私に女友達ができる確率といい勝負です。とりあえず、勝ったら誰かと抱き合ってみたいですね。男同士で。女と抱き合ったらまた警官が来そうなので・・・。