空蝉

喪男の現実

私はアキバ系、でした。

今週のお題「好きな街」

 大学生の頃、秋葉原に行くのが大好きでした。ちょうど「家電の街」から「電脳空間」に変化するころで、windows95の発売がそれを決定づけたのです。

 改札を抜けて、さまざまな口上が聞こえる露店の脇を抜けてメインストリートへ。端境期だったので、まだまだ家電量販店も元気でした(余談ですが、某CDを聴くたびに現在の死屍累々っぷりを思って悲しくなります)。裏通りに回ればゲームセンター、ゲームショップ、パソコンショップ、パーツ屋・・・青いジャンパーを着て歩いていた時に、かなりヤバめのショップ店員と間違えられたのも今となってはいい思い出です。

 喪男にとってそれはつかの間の楽園でした。丸一日いても何の問題もありません。鉄ヲタの私の場合、疲れたら鉄道博物館に行ってベンチに座っていればよかったのですから。しかし皮肉にも鉄道に関することも一因となって秋葉原は再度変貌を遂げます。そう、旧貨物駅跡地を含む再開発と、つくばエクスプレスの開業です。

 現在、街としての秋葉原はとても元気です。私も年に2.3回は訪れます。1回あたり2時間が限度ですが。昔好きだったけれどもすっかり変わってしまった人に会うのは、それが精一杯です。