空蝉

喪男の現実

喪男による「恋愛のススメ」

 人は生まれながらにして喪男にあらず。蹴られて、踏まれて、喪男になるのです。問題は、どこでそれを自覚するのかです。

 基本的には、免疫をつけるために若いうちに恋をしてさっさと振られてしまえ、という意見を持っています。身の程をわきまえないまま大人になり社内恋愛で大失敗とか、学生なら白眼視されるくらいで許されたことで警察行きとかろくなことにならないからです。ここで肝心なのはきっちりと振られること。片思いのまま言い出せず終わるとか、返事を濁されてお友達継続などというのは、喪男としてはせいぜい深爪程度のことでしかありません。

 なあに、心配はいりません。思春期に完全に恋愛感情を押し殺したまま大人になれるほどの強靭な精神力があるなら喪男でも人生怖いものなしでしょう。大半はそういうわけにいかないのですから、自分の素直な感情を表せばいいのです。

 喪男による「恋愛のススメ」というおかしな話になりましたが、あくまでも対象はまだ恋愛感情を抱く若き鯛男ないしその予備軍です。万が一上手くいけばこちらには来なくていいですし、上手くいかなければ再挑戦するもよし、こちらに来るもよし。さすがに勧誘はしませんが、来るならお待ちしています。