空蝉

喪男の現実

いずれにしても春

 車で海沿いの道を走りました。暖かな日差しと穏やかな海、そして心地よい風。もう春なんですね。

 学生のころ、春は希望の季節でした。クラス替えで今よりはもう少しマシな生活になるかもしれない。ひょっとしたら新たな出会いがあるかもしれない。大抵の場合はそんなに上手くいくはずもなく暗黒時代が続くのですが、一筋の光明-数少ない友との出会い-もありました。

 今、希望なんてありません。転勤におびえるくらいです。確かにメンバーは替わりますが、社内で出会いなんかありません。残るにしても出るにしても、同じような仕事を延々繰り返すだけ。便利屋(※)としてずっと生きていくのでしょう。

 

※スキルは高くないが首にするほどではない、という私は、子供の学校行事その他で休日やシフトを主張する皆様が残したところにシフトを入れられます。