空蝉

喪男の現実

ああ寒いほどひとりぼっちだ!

 旅が好きです。旅はローカル線に限ります。平日の日中、ちらほらといる乗客を横目に流れる車窓の風景を見るのが大好きです。

 おいちょっと待て、ここは喪男について書く場所だろう、その通りです。

 都市部の休日に、行楽地に行くカップルや家族連れを横目に車窓からビルや住宅地を眺める…あまりいいものではありません。列車を降りて人通りの多い商店街の和菓子屋に行くと、持ち帰り専門の店なのにサービスで梅昆布茶を頂きました。椅子があったので腰かけてふと外を眺めるとやはりここでも多くのカップルや家族連れが通りすぎていきます。

 梅昆布茶ごちそうさまでした。温まりましたが、寒くなりました。     

旅先の東北某所にて