空蝉

喪男の現実

喪男とアイドル

 喪男の中には、アイドルにはまっている人もいます。それは喪男がはまりやすいものの一つとして否定はしませんが、私には「嫌な思い出」があります。

 大昔の話ですが、私はおニャン子クラブのファンでした。やがて解散しメンバーはそれぞれの道を歩み、結婚する者も出てきます。それは想定の範囲内です。しかし主要メンバーの結婚相手のほとんどは当時のプロデュース側のスタッフなのです(※)。メンバーの結婚ラッシュは私が20代の頃でしたが、「ああそういうことなのね」と妙に悟ったものでした。

※詳しくは書きませんが、それは見事なものです。スタッフ側にとっての「草刈り場」といってもいいくらいです。

 

 現在のアイドルの結婚相手の主流は「青年実業家」です。「喪男は金目当ての女を馬鹿にしているのだから、アイドルも批判されるべき」というトンチンカンな主張をする人がたまにいますが、それは的外れです。あくまでも遠くから見つめる花としての愛し方であって、裏では食虫植物だから愛さないなどということはありません。自分が食われる可能性は0、花の見た目が美しければそれでいいのです。そしていつまでも枯れた花に執着せずに新しい花を愛でる、それだけのことです。枯れた花にこだわる人や、高嶺の花を独占したい人は、少なくとも三次元のアイドルを応援するには向いていません。