空蝉

喪男の現実

いざキャバクラ

 昔会社の先輩に連れられて数回キャバクラに行ったことがあります。隣に嬢がついたので簡単な自己紹介と世間話。そろそろネタがなくなって来たところで嬢が「なにか面白い話ありますか。」ネットでは定番のもはやネタ扱いですが、本当に言われたのです。

 一人で来たのなら鉄道の話か「暗い」歌手の話でしょうが、もちろんそういう訳にはいきません。結局大した話もできず、時間だけがすぎました。

 今更ながら、キャバクラは喪男には不向きです。じゃあモテ男のものなのかといえばそうでもない。なぜならキャバクラに来なくても女は寄ってくるし、ナンパもできます。そうです、鯛男の独壇場です。それはいいのですが、キャバクラ嫌いの我々に色々言ってくるのはどうなのでしょう。曰く、「俺達はお前達と違って生身の女とコミュニケーションを取って疑似恋愛を楽しんでいる」と。

 反論は至って単純です。目的は何ですか。嬢と深い関係になりたいのか、あるいは疑似恋愛の過程が楽しめればいいのか。前者ならこれほど費用対効果の悪いものはありません。店の売り上げも考慮するベテラン嬢相手ならイケメンでもかなり巻き上げられるでしょう。後者ならいくらかかろうとも個人の趣味です。つまりは結構な金をかけて第三者から見ればどうでもいいことを上から目線で自慢していることになります。なーんだ、ヲタそのものじゃないですか。