時刻表2万キロ
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
喪男について書くという立場を捨ててずっとこの本の話をしていたいけど、そういうわけにもいきません。軽く説明をしておくと、「時刻表2万キロ」とは宮脇俊三氏の鉄道紀行文で、世に乗り鉄趣味の者を増やしたとんでもない「悪書」である。
私が初めて読んだのは中学生の頃。鉄道趣味へとはまり込む原因となり、そして「阿呆らしき時刻表極道」のまま歳をとってしまいました。
こうしてただでさえモテない男たちが「乗り鉄」という強固な鎧を身にまとい、立派な高齢喪男になっていきました。そしてそのほとんどが微塵の後悔もなく、今でもこの本を愛読していることを考えると、宮脇氏の罪は大きいと言わざるを得ません。その道にはまらなければ今よりもましな人生だったのか、モテていたのかはさておき。