空蝉

喪男の現実

終わりのはじまり-北海道新幹線開業ー

 北海道新幹線が開業しました。乗り鉄の私にとっては喜ばしいことなのですが、「とうとう来たか・・・」という出来事でもあります。なぜならこれとあともう少し残している路線に乗ってしまえば国内鉄道全線制覇達成、やることがなくなってしまいます。厳密にいえばこの後も新しい路線はできていくのですが、さしあたってはっきりしているのは震災から復旧する常磐線です(※)。

※同じ場所に線路を引き直す場合は乗り直しの対象にせず、線路を移転して引き直す場合は乗り直す対象にするマイルールです。

 新幹線のように手放しで開業を喜ぶというわけにはいきません。もっとも、北海道新幹線にしたところで多額の赤字が予想されることやJR北海道の現状を考えると前途多難です。

 それでも、鉄道も人生も即止めてしまうというわけにいきません。明るい未来がないとわかっていながらも、進むしかない。ちょうど鉄道に例えるなら座席に後ろ向きに座って前進し、流れていく過去を惜しみながら、後ろからやって来る未来にとまどっているのです。いつ着くかわからない終着駅におびえながら。